時々、必要に迫られた食。


by mutsu-toru

スナック

菓子ではない「軽食」、meriendaか、食べた時間帯だと。以前外で食べたのを思い出しながら。ミニクロワッサン(外で喰ったのは、もう少しでかかった)にハム挟んで、チーズ挟んで、上にもちょろっとチーズ乗せて。オーブンで約10分、温度は220℃くらい・・・ちょっと焼きすぎで乾燥したか、皮のこぼれがひどかったけどまぁOKでしょう。
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merienda、がそのまま1日分のメシになってしまいそうだ・・・(苦)
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# by mutsu-toru | 2007-04-17 04:32 | mutsu

オムライス

久しぶりに風邪を引いてしまったTORUは、ベッドの中で熱にうなされながらある夢を見た。その夢は、どこまでも続く雲の上に自分が浮かび、わぁ、この雲、綿飴みたいだな、ふわふわだぁと子供のように自分がはしゃいでいる夢だった。

綿飴に見える雲を手に取り、一口食べてみた。するとそれはまったく甘くなく、イガイガしていて、TORUの喉を引っ掻き、その痛みは首、肩、そして全身へと広がっていった。

TORUは汗びっしょりで目覚めた。喉の痛みは少し残ってはいたものの、夢の中での首や肩、全身の痛みはまったくなかった。安堵のため息をつきながらTORUは思った。「風邪菌の最後の抵抗だったのだろうか。奴らの警告みたいだったな・・・。こわ」

シャワーを浴びてすっきりしたTORUは窓を開けた。外は雨だった。シャワー後に髪をタオルで拭きながら、開けた窓からはキラキラとした陽光が差し込み、ちょっとまぶしい顔をする。そんな堂本光一に似合いそうなアクションをしたかったTORUは「っち、雨かよ」と悔しがった。


彼は気分を変えるために何か食べようと思った。台所にはマッシュルーム、ツナ、玉ねぎ、トマトソース、冷凍保存しておいたご飯、そして卵があった。オムライスが作られることになった。


薄く切ったマッシュルームをニンニクとオリーブオイルで炒める。その後に細かく切った玉ねぎを加え、さらに弱火で炒める。玉ねぎがキツネ色になるまでお待ちなさい。キツネ色になったら、トマトソースとツナを加え、20分煮込みます。オレガノを入れるのを忘れるわけにはいかないね。その間に冷凍ご飯をレンジでちょっと解凍。全体が温まりきらないところまで解凍して、煮込み中のソースの中へ、飛び込み禁止。そっと頭から入りましょう。とぷん

20分経過。

ご飯に熱とトマトソースの味と香りが染みこんできたぞぉぉ。よし!火、止めちゃおう!お皿に盛ってチーズを削ってかけましょか。

ささ、卵、卵。コツコツンと割った卵をといて、十分に熱したフライパンに!じゅわ。こぽこぽこぽ、半熟ゾーンを消さないように、気をつけて気をつけて。よし!

はい、卵をご飯の上に乗せますよ。するする、するする、すとん。はい、乗っかった。チーズが溶けていっていますね。半熟ゾーンに混ざり合うようにチーズが、今まさにチーズたちはとろけていっていますね。



いただきます。
アディダス(アディオス)
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# by mutsu-toru | 2007-04-14 02:17

Mr.Z

ポルトガル帰りのMr.Z作。お疲れのところ、有難うございます。
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マカロニパスタ(でええんやろうか)のトマトソース和え。ガッツ頂きました。
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# by mutsu-toru | 2007-04-12 08:11 | Visita

アメリカ

皆さんは「フィールド・オブ・ドリームス」という映画を観たことがあるだろうか?
私はその映画を高校生の時に見たのだが、そのきっかけは雨で練習が休みになったので野球部の監督が「これを見てみなさい。アメリカの二度と帰っては来ない古き良き時代の幻想を追いかける男の物語だ」と言ったからだった。

映画は主演のケビン・コスナーがトウモロコシ畑をつぶして野球場をつくり、そこで起きる様々な奇跡を通して、仲違いした父親と自分との絆を確認するというものだった。途中、主人公が学生運動をしている場面があって、そこで彼は後に妻となる女の子とポテトフライを食べコカコーラを飲んでいた。そのポテトフライは、古びたレストランで使い古された皿の上に盛られていて、それまでポテトフライというとマクドナルドでしか食べたことがなかった私は何か、不思議な好奇心を抱いた。それは、「あ、本物はこういうものなのかな。ほんもののポテトフライはこうなのかな」というモノだったのではないかと今になって思う。あの時見たポテトフライは私に「ほんもの」という感触を与えた。

そして、私は今、スペインにいる。あの時に感じたことは、その後の人生を左右することはまったくなかったということだ。しかし、今も私の中にはあの時のイメージは残り続けている。それは本物のポテトフライとコカコーラ、そしてアメリカというイメージである。
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MUTSU
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# by mutsu-toru | 2007-04-11 16:35 | Visita

リング

一頃、全世界である恐怖映画が流行ったものだ。怨念が巡り巡り、恐怖と死の連鎖が続くその映画は「リング」という名前であった。

MUTSUの家の台所にもある連鎖を引き起こす「リング」が持ち込まれていた。イカ製リングだった。

KAZUOが油で揚げたら、そのリングは一気に猛威を振るい始めた。そこを通りがかる人々が、リングを見過ごすことができず、思わず手を伸ばし、一口かじってしまった。そしてそれは、その人たちの手が、リングを口に運ぶ手が、沸き起こる食欲に導かれた手が止まらなくなってしまったことを意味していた。悲劇であった。

KAZUOがポテトフライを揚げている間にイカ製リングはほとんど全て、消えてしまっていた。あの脂っこい衣に覆われた、プリリンとしたイカは人々の中に眠るエゴイズムを、そうエゴイズムを目に見える形でこの世に引き出したのだった。
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話は変わるが、もしも「ロード・オブ・ザ・イカリング」という映画を作るなら、あなたはどのようなストーリーを用意するか?制作費は8億円。
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# by mutsu-toru | 2007-04-11 16:33 | Visita
ドリアを熱している間、釜戸では別の料理が用意されていた。

ある者は、たまねぎと鱈の身をお湯にポトポトンと入れてぐつぐつと煮込んで、スープを作った。鱈からは海の風味が滲み出し、それはたまねぎの甘みと絡まりあって人々の空腹感を煽った。ぐうううとお腹を鳴らした少年が言った。

「おいら、こんなスープを食べるのは船に乗っていた時以来さ」

「むむ、君はどの船に乗っていたのだい?私は”曇りの日でも心は晴天号”に乗っておったがね」

「おいらが乗っていたのは”にんじんジャガイモたまねぎ号”だよ」

「そうかい、あれは勇敢な男たちの乗った船じゃった。ああ、君、スープはね、食べるのではなく、飲むのだよ、いや、食べるというのかな?どちらだったかな?ぬはは、私がわからなくなってしまったよ、だがね、このぐつぐつと音を立てているおいしそうなスープは、食べても飲んでも、いずれにせよ、幸せな気分に我々をさせてくれるはずだよ、ぽぽぽ」

「おっさん、面白いこと言うね、だからおいらは船乗りが好きさ!!」

出来上がったスープを口にした時、それまで拡がり続けていた我々の空腹感は満足感と期待感へと変貌を遂げた。お腹を空かしていたことが良い事だったように思われ、また適度な刺激を受けた胃が目の前に置かれたドリアへの意欲を示したためだった。
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少年は「海の音が聞こえる」と言った。
おっさんは「まさに心は晴天だよ、ぽぽぽ」と言った。
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# by mutsu-toru | 2007-04-11 16:31 | Toru

ドリア

イタリア貴族のために作られた料理。それがドリア。
グリグリとほじくって、穴をあけるもの。それはドリル。



甘い香りのするミルクソースをご飯にかけた鍋をY嬢がオーブンに入れて数分が経つと、台所ではある会話が始まった。

「ねえねえ、君、オーブンはさぁ、やっぱりさぁ、魔女の宅急便だよね」

「うん、そうだね。うふふ。あのニシンのパイだよね。てへへ」

「ずぶ濡れになりながら、届けたのにねぇ・・・。あの娘、孫だったよね、あのわがまま娘、ひどいことを言ったよね。」

「またニシンのパイ?!私、嫌いなのよね、これ。」

「そうだよ、なんてひどいことを言うんだ。ぷんぷん。」

「でもねでもね、ああいうことを言うあの子はね、あの冷たい心を持っている子はね、ちょっとかわいそうかもね。」

「そうだね。ニシンのパイに込められた温かさをあの子はまだ知らないのだものね。かわいそうだね。」

「お料理はね、味も大切だけど、でもね、その中に込められた心ね。大事ね。」

「そうだね。」

しみじみ・・・・しみじみ・・・・しみじみ。



やがてチーズが程よく焼けたのを確認したY嬢が、ドリアを取り出すと、我々は息を呑んだ。プツプツと音を立てるクリームソースに皆が注目した。MUTSUが言った。「すすすすすすすっすっす、ごい。」

我々は仲良く小皿に取り分けて、美味しく頂いた。心が温まる食事だった。
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# by mutsu-toru | 2007-04-11 16:29 | Visita

こいつとコーラは・・・

なんで相性がええんやろう
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ベーコンとチーズ挟んで、オーブンでちょっとあぶる。チーズも融けて、ええかんじ。パンは固いけど。
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# by mutsu-toru | 2007-04-11 16:24 | mutsu

夜のパスタは・・・

なんか物悲しい。今更ながら、そんな事に気がついた3○歳の夜(苦)これもまた、感動なのです。

セマナサンタ突入で店が開いてないうえ、家にいる時間短いだろうからと買い置きしていなかったのが大誤算。冷凍パスタに送別会の残りの豚肉トマトソース煮をかけて・・・。投稿第一回から原則逸脱ですがご勘弁を・・・。

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あと3回はこれが続く(予定)。

実は料理、下手なのです。Toruさんみたいに、手際よくないのです。レパートリーなんて言葉、私の頭の「お料理ブック」には、ほんとはないのです。でも腹は減るので、食べるのです。目標、1日『平均』2食以上、縮小した胃の拡張・・・?
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# by mutsu-toru | 2007-04-07 10:35 | mutsu

混ぜるな危険。

皆様、こんにちわ。今日もVamos a comerの時間がやってまいりました。スペインのホットでクールなお料理情報番組であります。

さて、今日のお昼はカレーシチューを作りました。
セビージャに遠征していたMUTSUのために、何か作ろうかと冷蔵庫を開けたTORUは、「あ、これ、カレーしか作れないね。カレーは辛れぇ。」と呟きました。

そして、玉ねぎ、茄子、人参、ニンニクをドカドカと切って煮込み、後から鱈(タラ)をホイポイと入れ、最後に2人前ずつ残っていたカレーとビーフシチューのルーを割り入れて、お米を炊いて出来上がり。


あっという間に出来上がったのであります。肉とは違ってお魚さんは長時間煮込まずともOK。さらには、敢えて小さな鍋に野菜を多くぶち込むことで鍋内の圧力が高まり、自然と圧力鍋効果が生まれて野菜の旨みが短時間で染み出てくるのでありました。ラッキー。やったね☆きらりん。得しちゃったよぉ。え、知らなかったの?ワタクシ、あほね。でも結果オーライね。ブイサイン(チョキ)。



できあがったものの写真をアップしましょう。ワタクシはとろけるチーズを乗せました。チーズカレー。某カレーチェーン店秘伝のチーズカレーであります。でも、某カレーチェーン店自慢の「1300g完食」に挑戦するのなら、チーズをトッピングしてはいけません。熱さのため早く食べられず、満腹感だけが増してしまって、ラストスパートが利かなくなってしまいます。そして完食で無料はおろか、「もうカレーなんか二度と食べたくない!!」という最低な気分になり、さらに1500円を払わなくてはいけなくなります。それは悲劇であります。残酷であります。


とにかく、今日のメニューはカレーシチューでありました。「混ぜるな危険」という題名がついたのは、なぜなら、あんまりにも美味しくて、お代わりしたくなってしまって、TORUは再びお米を炊くようになってしまったからです。食べすぎ注意であります。


では アディダス(アディオス)


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# by mutsu-toru | 2007-04-06 22:02 | Toru
皆様、はじめまして。このたび、MUTSUとTORUが、「VAMOS A COMER」というブログを開設しました。スペインに住んでいる二人が発明、もしくは必要に迫られて生み出す料理を紹介するこのブログには「VAMOS A COMER」=「おい、食っちゃおうよ!!この野郎!!食っちゃおうよ!」というタイトルをつけました。

タイトルからもわかるように、「お腹空いたなぁ、何か食べたいなぁ、食っちゃおうかなぁ、おい、食っちゃおうよ、作っちゃおうよ!!」という我々が生きるために必要な栄養を補給するためのサイン(アラーム)によって作り出された料理をこのブログでは紹介していきます。

元はといえばこのブログを立ち上げることになったのは、MUTSUとTORUが二人だけで夕食を食べたことに起因します。

あの場面を再現するとこうなります。

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無口な二人がTORUの家の台所で、鶏腿肉をトマトソースで煮込んでいました。二人は特に何かを話すわけでもなく、コトコトと音を立てる鍋を見つめていました。その日、二人はチェルシー対バレンシアという欧州トップクラスのサッカーチームによる試合をテレビで見て、「やっぱり、トップクラスはすごいなぁ、本物はすごいなぁ」と心の中で何度も唱えていたので、鶏腿肉を煮込んでいることなど、どうでもいいやと口には出さずに思っていたのでした。

ところが、鶏腿肉に火が通り、TORUが何の気もなしに、「もうそろろいいかな、食べ頃かな」と言った時に、MUTSUが、「いや、もうちょっと煮込んでみようよ」とTORUの言葉を悪意なく遮ったので、二人の間に何か新鮮な驚きが生じました。それは、もしかするとトキメキのようなものだったのかもしれません。何故なら、二人はそれまで何かを料理しようという時に、こうしたらもっと美味しく食べられるのではないか、こうしたら美味しく見えるのではないかという人並みなことを考えたことがなかったからです。初めて体験するような事柄が、自分にとって有意義なものをもたらしてくれる、そう思った時に人間とはトキメキを感じるのかもしれません。


MUTSUが発した「ねえ、もっと煮込んでみようよ」という言葉は、二人にとっては革命的なものでした。かくして二人は鶏肉を4時間に渡って煮込みました。

その間、二人はサッカーのスペインU-20代表と日本U-20代表の圧倒的な力の差に互いに愕然としている会話や、「ねえ、なんでMUTSUは1980年代に親戚のおばちゃんの家に遊びに行った時に出てくるようなお菓子を”夜食”と言って二袋も買ったの?」ということについてボソボソと話していました。

4時間が過ぎ、二人がどちらからともなく「あ」と言って、鍋を開けた時、換気扇を「弱」にしていた台所にはやわらかくて甘い香りが漂いました。その香りは、鶏腿肉の内側の骨の髄までトマトソースが滲みこみ、逆に鶏肉の旨みが骨の隋からトマトソースの中に溶け出してしいるぞ、なんてこった!!ということを二人に告げました。

その香りはあまりにも心地よいものだったので、TORUは0,80EUROで買ったワインを「飲もう、飲もう」とMUTSUに持ちかけてしまい、3月分の領収書をその夜の間に整理し終えようと決意していたMUTSUは危うくその誘いに乗りそうになってしまいました。


かくして二人は鶏腿肉を食べることになりました。二人は「ねえ、ナイフ、いるかな?トマトソースはスプーンがあったほうが上手にすくえるよね、あ、チーズかけてみようよ」と互いに言い合いながら鶏腿肉を鍋からお皿によそいました。

さっきまでコトコトと音を立てていたトマトソースと、その中でじっとしていた鶏腿肉にチーズを一切れのせるとフワッと湯気が上がって艶(なまめ)かしい香りがサロンに漂いました。その香りを嗅いだ二人は、「うわ、うわ、旨そう、旨そう、わぁぁぁぁい」と言いながら鶏腿肉に齧り付きました。

ついさっきまで煮込んでいたお肉はとても熱く、二人は「あづっ」と悲鳴をあげました。しかし、あまりにもお肉が柔らかく、さらに噛り付いたその瞬間に何とも言えない旨みが口の中に広がったので、二人はその肉を口から離すことができませんでした。そして、二人は不思議なことにその一口目を齧り終えた後には、「チェルシーとバレンシアの試合はすごかったね、来週の第二戦目の取材に行くのが楽しみだね!!えへへ!!」と活き活きと話し始めたのでした。

お肉を食べ終わり、会話が一段落すると、二人は「ねえ、このお肉美味しかったね」とどちらからともなく、そしてさり気なく、言い合いました。何か重要なことを一緒に体験してしまったという照れくささと誇らしさがその場にはありました。それに気がついた二人は、またしても互いに「ねえ、こういう感動、残したいよね、ね、ね、ね、ね?」と言い合いました。

そして、このブログが開設されることになったのです。


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というわけで、今後、二人は以上のような感動を得た「食事」をする度にこのブログを更新していきます。


よろしくお願いします。


MUTSU TORU
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# by mutsu-toru | 2007-04-05 13:32 | Toru